東京優駿-2
ゴーフォザサミット 上田2次
母*ラグジャリー(母父Storm Cat)
馬主 山本英俊
生産者 矢野牧場
獲得賞金 7,685万円 (中央)
通算成績 6戦3勝 [3-0-0-3]
青葉賞(GII)1着
きょうだいに産経大阪杯を勝ち、GIで2着が複数あるショウナンマイティなど。
母ラグジャリーは100万ドルを超える額で取引されるも未出走のまま繁殖入りしている。
新馬戦をルーカスの5着に負けた後、未勝利・500万特別を2連勝。
共同通信杯は4着に敗れるも出遅れ気味のスタートから上がり33.2の末脚で4着まで持ってくる印象深いレースとなった。
その後のスプリングSで不完全燃焼の走りをしてしまい一旦評価を下げるものの、ダービートライアル青葉賞では直線早めに先頭に立ち後続を完封する新境地を見せて快勝。人気以上の実力を隠し持った「惑星」として本番に臨む。
鞍上はつい先日2500勝を達成した大ベテラン蛯名正義。2501勝目を悲願のダービー制覇で成し遂げることが出来るだろうか。
昨年のダービートレーナー、藤沢師と二人三脚で頂点(summit)を目指す。
ジェネラーレウーノ 佐竹2次
母シャンハイロック(母父*ロックオブジブラルタル)
調教師 矢野英一 (美浦)
馬主 Gリビエール・レーシング
獲得賞金 8,708万円 (中央)
通算成績 5戦3勝 [3-0-2-0]
皐月賞(GI)3着
母シャンハイロックも含め、近親で中央で勝ちあがった馬はいない。ほとんどが地方競馬を戦場としている馬ばかり。
そんな家系に生まれた本馬だが、若くして才能を見出され、親元を離れノーザンファームで英才教育を施されることになる。同様の事例はブルーイレヴンなど。
初戦こそ1.2倍の人気を裏切ったものの、その後は京成杯まで3連勝。
ダービーまで見据えた結果、トライアルを使わず直接参戦した皐月賞では相当なハイペースに巻き込まれながらも3着に逃げ粘り、負けてなお強しを印象付けた。
今回は前走ハイペースを演出したアイトーンは出走せず、ペースを握るのは本馬の可能性も高い。
将軍自ら先陣を切り、勝負師田辺を背に府中の大歓声に勝ち名乗りを上げる事は出来るか。
ジャンダルム 山田13位
父Kitten's Joy
母ビリーヴ(母父サンデーサイレンス)
馬主 前田幸治
生産者 North Hills Co. Limited
獲得賞金 8,776万円 (中央)
通算成績 5戦2勝 [2-1-1-1]
デイリー杯2歳S(GII)1着
ホープフルS(GI)2着
弥生賞(GII)3着
母ビリーヴはGI2勝含む重賞4勝、2003年最優秀古馬牝馬を獲得。
引退後はアメリカで繁殖生活を送り、安田記念3着のファリダットやOP特別を2勝したフィドゥーシアなど、高いレベルの産駒を日本に送り込んでいる。
…のだが、重賞制覇のハードルが遠くなかなか実現出来ずにいた。6番仔にしてようやく念願かなったのがこの馬ジャンダルムである。
新馬戦を期待馬スターリーステージを抑えて完勝すると続くデイリー杯では出遅れながら鋭く伸びて重賞制覇。
新設GIのホープフルSではタイムフライヤーの強襲に合うものの2着、弥生賞は素質馬ひしめく中で3着を確保。好位を取って堅実に伸びてくる実力がある。
皐月賞は展開的に出遅れが大きく響いた印象。血統的に残る距離不安を克服できれば展望は開ける。
オーナーはダービーの結果次第で凱旋門賞への挑戦を明言。母の名を轟かせるべく、自分の力を信じ抜く。
ステルヴィオ 山田6位
母ラルケット(母父*ファブルラヴ)
調教師 木村哲也 (美浦)
馬主 サンデーレーシング
生産者 ノーザンファーム
獲得賞金 1億3,669万円 (中央)
通算成績 6戦3勝 [3-2-0-1]
スプリングS(GII)1着
朝日フューチュリティS(GI)2着
サウジアラビアロイヤルC(GIII)2着
母ラルケットはデビューから2連勝で阪神JFに挑み、5番人気と穴人気するなど(10着)それなりの活躍。通算4勝で準オープンまで出世した。
近親を見てもそこまでの活躍馬はおらず…と思った所で血統表を眺めると4代母にスイートルナの名があるのを発見。無敗の三冠馬、「皇帝」シンボリルドルフの母だ。
3代母スイートコンコルドはシンボリルドルフの全姉にあたり、なんとフランスでデビューを果たしていた(のちに日本で走った模様、古すぎて余り追えない)。オーナーブリーダー和田氏はシンボリルドルフのデビュー前からこの配合に余程手ごたえを感じていたのだろうか。
つまるところ本馬にもその名牝の血が流れているという事だ。
新馬戦開幕週にデビュー勝ちを収めると勢いそのままコスモス賞も制覇。
1番人気で初重賞サウジアラビアRCに参戦するも2着に敗れてしまう。相手はダノンプレミアムだ。続く朝日杯FSでも2着とはいえまたもダノンプレミアムの後塵を拝し、圧倒的な力量差を見せ付けられてしまう。
年明け初戦、ライバルのいないスプリングSを順当勝ちしたところでダノンプレミアムに故障発覚。ワグネリアンと「ダノンプレミアム以外には無敗」コンビで皐月賞1,2番人気を分け合うも4着。よく伸びたが後方から届くレース展開ではなかった。
皐月賞直後からダービーの距離不安が取りざたされていたが、つい先週同父のアーモンドアイがオークスを制覇。血統を敗戦の理由に挙げる事はもはや言い訳だろう。
鞍上は昨年のダービーを見事な騎乗で勝利したクリストフ・ルメール。
最速デビュー馬は最高の舞台で輝きを放つことが出来るか。