続き ウエメア
ビューティテソーロ(上田14位)
母Massada
(母父Most Welcome)
普通に取り上げるならタニノフランケルなんかが面白いんですが、面白い事実を知ったのでこちらで
父キャメロットは本年が初年度産駒となる新種牡馬で、’12の英愛ダービー制覇など10戦6勝の成績を収めています
初年度産駒のうち、本邦には2頭が輸入され、そのうちの一頭がこのビューティテソーロとなります
ちなみにもう一頭もバレットテソローロという同馬主の所有馬で、馬主である了徳寺氏の期待の高さがうかがえます
さて、そんな父キャメロットは2009年生まれの8歳馬なのですが、その母~祖母~曾祖母~と延々たどっていき、16代母まで遡るとどうなるか?
1874年生、生涯で54戦54勝の戦跡を残した、「ハンガリーの奇跡」キンチェムたどり着きます
キンチェムとは何者なのか、それは僕が書くよりも先人の記事に頁を譲りましょう
日本でも非常に有名なエピソードなので競馬好きなら覚えておいて損はないでしょう
ぜひ一読ください
1874年と言えば、日本は明治7年、wikipediaによればこの年日本に初めてガス灯が点された年のようです
そしてそんな昔も昔、大昔からのレース名や2着馬、勝ちタイムや着差が全て記録されているのが競馬の良い所ではないでしょうか
キンチェムのおよそ現実的に感じられない、伝説みたいなエピソードも、この詳細なデータにより実際に起きた出来事なのだろうと感じる事ができますし、何より2017年現在までその子孫を繋ぎ、英ダービーという競馬界最大の栄誉を手にしているわけですから
ビューティテソーロは牝馬ですし、馬主の了徳寺氏も昨年北海道に新たに牧場を開設したようです
これから始まる現役時代ももちろんですが、その後彼女が牧場で仔を成してキンチェムの血筋が日本で走る確立も十分ありそうです
そんなロマンに思いを馳せるのも競馬の良い点だと僕は思います