さたけ指名馬
さたけの指名馬と、その根拠および目標です
1位 スターリーステージ
母 スターアイル
全兄にマイルGⅠ2勝のミッキーアイル他、産駒は全頭勝ちあがり済み
血統・兄弟実績・馬体・関係者評価・そして名前
どれをとっても素軽いイメージしか沸いてこないです
大外れは想像しにくく、少なくともクラシック戦線には乗って来るだろうと期待します
目標は勿論桜花賞制覇、オークスは少し長そうですがどうでしょう
2位 ブレステイキング
母 *シユーマ
母父Medicean
母シユーマは仏国調教馬ですが、英加2国でGⅠを勝利しています
1歳上の初仔ヘリファルテも私が指名しており、怪我に泣かされているものの3戦2勝と実力のある所は示しています、前走後剥離骨折が見つかったようですが…
いかにもディープを付ける為に輸入したんだなという感じの血統構成で走りそうな雰囲気はプンプンします、問題は兄もなかされた脚部不安
スターリーステージと違って、ホームランか三振か、という指名の感じです、三振というか打席に立てるかどうかか…
目標はまぁ大きくダービー制覇、何事もなければ出走は果たせるでしょう
3位 ルナステラ
母 ピラミマ
母父Unbridled's Song
母ピラミマは○外として走り2戦0勝の戦跡でしたが、元より競走馬としてどうこうというよりは繁殖に早くから上げてしまう予定だったのでしょう
生まれた産駒はこれまで4,4,2,3,2勝、それも全て違う種牡馬を付けての結果であり、母のポテンシャルの高さを疑う余地はありません
1歳上の半兄スワーヴリチャードがダービー2着となった所で、満を持して登場する初ディープ産駒が本馬です、期待は高まります
デビューは早くて年末あたり、2歳戦や桜花賞はスターリーステージに任せてオークス一本に絞りましょう
4位 カザン
母 *シャンパンドーロ
母父Medaglia d'Oro
うーん
今思うと失敗だったかなと思う指名のひとつです
母シャンパンドーロは米GⅠを2勝、半弟にベルモントS勝ちのRuler On Iceがいます
本馬は2億5千万、半兄フォギーナイトも2億4千万で落札されたものの2戦1勝といまひとつ
馬主も高額馬を買いあさる割りに全然結果を出せておらず、いわゆる人気先行でコケまくるタイプに見えてしまいます
ちょっと自分らしくない指名でしたが、キーファーズの代表馬となるような活躍を期待します
目標は低めに早期デビューと、芝のレースを使える馬になること
なんとなく来年の今頃はダートの条件戦を戦っていそうな雰囲気です
5位 ソリッドドリーム
父 Frankel
母父Lomitas
父フランケルは14戦14勝の歴代最高レーティング獲得馬、昨年度のソウルスターリングが初年度から活躍し日本の馬場適性は既に見せています
母デインドリームは凱旋門賞ほかGⅠを独仏英で6勝、ジャパンカップにも参戦しています(1番人気6着)
そんな同い年の名馬2頭から生まれた本馬は、世界中の同い年の競争馬の中でも五指に入るほどの良血と言えるのではないでしょうか
今のところ、調教は進んでいる方ではなさそうで少し時間はかかりそうです
とはいえこの順位まで残っているなら流石に指名しない理由はないかな、と思い特攻しました
デインヒル3×3とかなり濃いのでそこがどうでるかですね
POG期間向けではない可能性も高いですが、長い目でみて活躍を楽しみに待ちたいと思います
あと、よっぽど無様な戦跡でないかぎり種牡馬入りは硬いのではないでしょうか?Frankel産駒の種牡馬も日本に欲しいでしょう
続き ウエメア
ビューティテソーロ(上田14位)
母Massada
(母父Most Welcome)
普通に取り上げるならタニノフランケルなんかが面白いんですが、面白い事実を知ったのでこちらで
父キャメロットは本年が初年度産駒となる新種牡馬で、’12の英愛ダービー制覇など10戦6勝の成績を収めています
初年度産駒のうち、本邦には2頭が輸入され、そのうちの一頭がこのビューティテソーロとなります
ちなみにもう一頭もバレットテソローロという同馬主の所有馬で、馬主である了徳寺氏の期待の高さがうかがえます
さて、そんな父キャメロットは2009年生まれの8歳馬なのですが、その母~祖母~曾祖母~と延々たどっていき、16代母まで遡るとどうなるか?
1874年生、生涯で54戦54勝の戦跡を残した、「ハンガリーの奇跡」キンチェムたどり着きます
キンチェムとは何者なのか、それは僕が書くよりも先人の記事に頁を譲りましょう
日本でも非常に有名なエピソードなので競馬好きなら覚えておいて損はないでしょう
ぜひ一読ください
1874年と言えば、日本は明治7年、wikipediaによればこの年日本に初めてガス灯が点された年のようです
そしてそんな昔も昔、大昔からのレース名や2着馬、勝ちタイムや着差が全て記録されているのが競馬の良い所ではないでしょうか
キンチェムのおよそ現実的に感じられない、伝説みたいなエピソードも、この詳細なデータにより実際に起きた出来事なのだろうと感じる事ができますし、何より2017年現在までその子孫を繋ぎ、英ダービーという競馬界最大の栄誉を手にしているわけですから
ビューティテソーロは牝馬ですし、馬主の了徳寺氏も昨年北海道に新たに牧場を開設したようです
これから始まる現役時代ももちろんですが、その後彼女が牧場で仔を成してキンチェムの血筋が日本で走る確立も十分ありそうです
そんなロマンに思いを馳せるのも競馬の良い点だと僕は思います
血統について
地域ごとの血統による傾向について非常に乱暴にまとめます
・欧州血統
スタミナがある
パワーがある
(下級馬は特に)スピードに劣る
仕上がりが遅い
ヨーロッパの競馬場は日本のそれと比べてずっと芝が深くて柔らかいので、たとえば同じ2400mのレースでも10秒以上勝ちタイムが遅かったりする事もザラにあります
芝2400mのレース、と一口にいっても必要とされる適正はまったく別のものとなるわけで、同じ10頭で東京とエプソムで2レース行えば全く違う着順になる事も大いに考えられるでしょう
一線級の馬は別格としても、ゴリゴリの欧州血統馬は日本の固い芝レースではスピードについていけず自身の高いスタミナを活かせない事も多いです
このタイプで一番有名なのはサドラーズウェルズ系でしょう
Sadler's Wells-Galileo-Frankelと続いている父系が有名ですね
ガリレオまではいかにも欧州血統な感じで日本ではスピード不足な印象でしたが、フランケル産駒は今のところ日本への適正も高く初年度からソウルスターリングを出しています
・米国血統
スピードがある
ダートに向いている
ダートに向いている所を利用してパワーのいる芝も強い
仕上がりが速い
成長力がない
一本調子なスピードでレース展開に左右されやすい
持続的なスピードというか、瞬発力で勝負するタイプではない
アメリカの競馬は日本・欧州と違いメインがダートです、ダートコースが外で内に芝があります
当然アメリカで流行するのはダートに強い、スピードとパワーを兼ね備えた馬になります
また、欧州と比べ大レースが早い時期からある為、仕上がりの速さも重要なので早熟気味に子を出す事も求められます
一方、ゴリゴリの米国血統に偏ってしまうと、日本においてはスピードはあるものの持続力が足らず自身の能力に任せて走って、うまくいけば勝てる、みたいな安定感のない走りをする馬になりがちでもあります
・日本血統
瞬発力がある
とにかく瞬発力がある
最上位馬はスローペースでも最後方から指しきれたりする
とにかく瞬発力がある
サンデーサイレンス系の事である
現代における日本血統とは、サンデーサイレンス直系の事を指すと言い切ってもいいでしょう
サンデーサイレンス自身は米国で走った馬ですが、日本でしか仔を成しておらず、子孫の広がり方からして日本血統のディファクトスタンダードとなっていると言えると思います
近年日本の馬場は固くなる一方で、上がり3ハロン32秒台というレースも別に珍しくありません
が、上がり32秒台で回ってこれる馬の大半がサンデー系(というかディープ産駒)という事実もあり、今の硬い馬場に異様にフィットしている血統といえるのでしょう
サンデー以外の過去の土着血統は現在既に虫の息で、この先いつまで父系を伸ばすことができるのかわからないような物しかありませんね、残念ながら
ここで一例を出すと
歴代最多獲得賞金馬テイエムオペラオーは
こういう血統ですね(リンク)
父オペラハウスはサドラーズウェルズ系で、上半分を見ると「重たそう」なイメージの血統ですが、母父ブラッシンググルームも米国の短距離馬、母ワンスウェドのこれまでの産駒も短距離を得意とする馬も多く、ナスルーラのクロスも含め、短距離スピード偏重型の繁殖牝馬と言えそうです
だからこそ、重たさがあるものの、スタミナとパワーを伝えることのできるサドラー系種牡馬オペラハウスを付け、大成功を収めた例といえるのではないでしょうか
つづき
・プリメラビスタ(和泉6位)
(母父Caerleon)
この馬の特徴を説明すると、母がビワハイジである事
以上です
手抜きではなく、それだけ特別な影響力のある馬であるという事です
産駒成績をコピペしますと
ビワワールド (セ 1999 鹿毛 ブライアンズタイム) 3勝
ファインセラ (牝 2001 青鹿毛 サンデーサイレンス) 4勝、地方2勝
アドマイヤジャパン (牡 2002 栗毛 サンデーサイレンス) 2勝
1着 - 京成杯(G3)
2着 - 菊花賞(G1)、報知杯弥生賞(G2)
3着 - 皐月賞(G1)、ラジオたんぱ杯2歳S(G3)
アドマイヤオーラ (牡 2004 鹿毛 アグネスタキオン) 4勝
1着 - 報知杯弥生賞(G2)、京都記念(G2)、日刊スポシンザン記念(G3)
2着 - スポニチ賞京都金杯(G3)
ブエナビスタ (牝 2006 黒鹿毛 スペシャルウィーク) 9勝
1着 - 阪神ジュベナイルF(G1)、桜花賞(G1)、優駿牝馬(G1)、ヴィクトリアマイル(G1)、天皇賞(秋)(G1)、ジャパンC(G1)、京都記念(G2)、チューリップ賞(G3)
2着 - 有馬記念(G1)、宝塚記念(G1)、ジャパンC(G1)、有馬記念(G1)、ヴィクトリアマイル(G1)、宝塚記念(G1)、ドバイシーマC(G1)、札幌記念(G2)
トーセンレーヴ (牡 2008 鹿毛 ディープインパクト) 8勝
1着 - エプソムC(G3)
3着 - テレビ東京杯青葉賞(G2)、被災地支援毎日杯(G3)
ジョワドヴィーヴル (牝 2009 鹿毛 ディープインパクト) 2勝
1着 - 阪神ジュベナイルF(G1)
3着 - チューリップ賞(G3)
サングレアル (牝 2011 青鹿毛 ゼンノロブロイ) 2勝
1着 - サンスポ賞フローラS(G2)
エルプシャフト (牡 2013 青鹿毛 ディープインパクト) 2勝
長い
いつ見ても壮観ですね、まじで凄いです
ちなみに、’05年産のアドマイヤテンカと07’産のアーデルハイトは未勝利に終わっていますが、アドマイヤテンカはデビュー前に骨折し安楽死、アーデルハイトはデビュー戦で屈腱炎を発症し1戦のみでの引退となっています
となると、まともに走った馬は全て活躍馬なわけで、やはり競馬はブラッドスポーツなのだなぁと実感します
ビワハイジ自身は、逃げて粘りこむようなダラっと速いタイプだった気がしますが、その仔たちには特別な瞬発力が伝わっています
ファインセラ、ブエナビスタ、アーデルハイトの3頭から出ている孫も全て勝ち上がりを見せており、代を経ても失われない強い影響力が伺えます
不安点としてはやはり、母が22歳の時の仔ということでしょう
人間で言えばとうに還暦を過ぎたような年齢で、普通はこの年で仔を生む事はありません、逆を言えば、この年でも生んでほしいと周りが期待するような名牝だからという事でもあるのですが
ビワハイジはこの馬を最後に繁殖を引退しており(乳母として活躍しているようですが)、偉大な名牝のラストクロップとなります
逆に父オルフェーヴルにとってはファーストクロップとなる為、本馬の成績は正直予想が難しいです、ホームランも空振りもあるという所でしょう
ブエナビスタの仔ソシアルクラブも和泉くんが指名しており、同い年の「おば、めい」コンビで活躍と言う事もあり得るのでしょうね
気になる指名馬2
続きいきましょう
・フラットレー(山田1位)
母*リッチダンサー
(母父Halling)
1位で有力ディープインパクト産駒が指名されていく中、唯一指名されたハーツクライ産駒がこのフラットレーでした
この馬を語る際の一番のポイントは「ノーザンホースパークマラソンの景品馬」であるという事ですね 山田さんも間違いなくそれを考慮しての1位指名のはずです
ノーザンホースパークとは、社台グループが運営する馬を中心としたテーマパークなのですが、そこで毎年ハーフマラソンをする企画があるのです、マラソン大会ではよく黒人選手がペースメーカーとして出場していたりしますが、その代わりにこの大会では馬が先導を務めるというのがウリのようです
が、POG的にはもっと重要な事があります それはこのマラソンの優勝商品として配られる「キャロットファーム募集馬の一口馬主権利」に該当する馬が、ここ数年全て活躍馬になっているという事実です
近年では
2016 エピカリス(5戦4勝 GⅢ1勝)
と、まぁ驚くほど活躍馬しかいないわけで、これは明らかにたまたまではなく、期待出来る馬を優勝景品にしてるのであろうと読み取れます、よってこのローカルなマラソン大会を全国のPOGファンがずっと見張っているような状態になるわけです
それに加えて本馬の場合は、未だデビューに至っていない1歳上の姉を除けば全馬勝ち上がり、というか、それぞれ「8,4,5,2,3」とかなりの好成績を残しています、それも全て父が異なっていながらの成績ですので、母の繁殖としての能力は間違いないと見ていいでしょう
なんだか書いていても弱点がなさそうじゃないか、そんな気もしてきますが面白い事実が一つあります、それは「兄弟の牡馬は全て去勢されている」ということです
3頭いる兄は全てキンタマを取られています、これは能力を期待されながらも気性的に難しさを持っているという事でしょう
本馬はマラソン景品最強伝説を続ける事ができるのか?また、タマを奪われることなく繁殖入りすることができるのか?そういった所も注目して見ていきたいと思います
17-18 気になる指名馬
今回は新年度で指名された馬の中で、僕の指名馬以外で個人的に気になっている馬について書きたいと思います
ピックアップの基準は「気になる」なので、強そうとか勝ちそうとかではなく好みで選出していきます
・トゥザフロンティア(羽角3位)
(母父*サンデーサイレンス)
母トゥザヴィクトリーは僕が一番競馬を見ていた頃の馬で、G1は’01エリザベス女王杯の1勝のみですが、なんといってもドバイワールドカップ2着が光ります
長らく世界最高賞金額を誇り続けたこのレースで、5着入線を果たした牝馬は現在に至るまで、トゥザヴィクトリーただ一頭となっています
というものの、当時の印象としてはドバイWCよりも、重賞どころかオープンさえ未勝利なのにオークス、秋華賞と1番人気で飛ばす人気先行馬の印象が強いです
しかし繁殖入りすると重賞5勝のトゥザグローリーを筆頭にトゥザワールド、トーセンビクトリーと3頭の重賞勝ち馬を輩出します
その他にもオープンまで上がったトゥザワールドや繁殖として結果を残しているアゲヒバリ等も生んでいます。
昨年度山田さん指名で京都新聞杯3着のダノンディスタンスはアゲヒバリ産駒ですね
いままで重賞勝ちした3頭は全て父キングカメハメハ、本馬の父ロードカナロアの父はキングカメハメハなので、血統的には75%同血となります
短距離戦を得意とした父に代わり、やはり短い所で勝負してくる可能性は高いでしょう
どちらかと言えば本格化の遅れた父から、POG期間の活躍は少し心配もありましたが、既に入厩し、デビューに向けて調整中とのことでその心配は杞憂に終わりそうです
不安点を探すなら、昨年度の断トツ期待馬であった兄トゥザクラウンがここまで1戦0勝と大爆死なこと、我々のPOGでも和泉厩舎1位氏名で最下位爆走の戦犯となっています
とはいえ、トゥザクラウンに関しては喉鳴りが原因である事は自明で、馬体的な良さは目立っていたからこその人気だったわけで、遺伝的な能力は低下していない可能性も大きいです
高齢出産のハンデを乗り越え、兄弟悲願のG1制覇を狙います
・レッドヴェイロン(池田7位)
(母父*ダンシングブレーヴ)
母エリモピクシーは重賞勝ちこそないものの、自己条件を勝ち上がり、OP特別のファイナルS勝ちなど合わせて7勝、重賞でも3着の実績があります
その母の全姉エリモシックは’97エリザベス女王杯で圧倒的1番人気ダンスパートナーの追撃を凌ぎ切りG1を制覇しています、懐かしいっすね…
さて、そんなエリモピクシーは繁殖として非常に仔出しがよく、初年度産駒のリディルがデイリー杯2歳Sを制すると、連続する兄弟4頭で重賞を勝利し、あわせて重賞11勝の大活躍を収めます
しかしこの3年は0,2,1勝と奮いません、昨年の産駒レッドオルガは当POGで和泉指名でまたも爆死している馬ですね
さて本馬は父がキングカメハメハとなり、きょうだいで初めてサンデーサイレンスの血が1滴も入らない構成となります
また、不振だった近3頭は牝馬でしたが牡馬に出たこともプラスでしょう、科学的根拠はないですが、「男腹、女腹」というのは競馬界には存在しています
素人目に見ても寸詰まりで短い所に向いていそうな体型に見え、目指すは桜花賞~NHKマイルといったところでしょうか
ヴェイロンは世界最速の市販車、ブガッティ・ヴェイロンからの命名でしょう
名前負けしないスピードを発揮できるでしょうか
16-17 牡馬戦線
続いて牡馬戦線です
年明け当初の段階では’14世代の牡馬はレベルが低いと言われていました
牝馬戦線で圧倒的な力を見せ付けたソウルスターリングをはじめ、破れはしたものの牡馬G1である朝日杯FSで1番人気を獲得したミスエルテ(結果4着)など、牝馬の派手な活躍が目立っていたためです
ミスエルテに朝日杯で勝利したサトノアレスの評価はあまり上がらず、暫定的な世代ナンバーワンは暮れのホープフルSを勝ち、3戦3勝で年を越した下村厩舎のレイデオロと、1勝2着2回と取りこぼしているものの、素軽い走りで関係者からの評判の良い和泉厩舎のヴァナヘイムと目されていました。
しかし年明け早々、ヴァナヘイム骨折のニュースが飛び込みます
全治は6ヶ月、春クラシックの全休を余儀なくされます
クラシック戦線はより主役不在の様相を呈します
日刊スポーツ賞シンザン記念(2017/01/08)
01 | キョウヘイ(牡3 | 高倉稜 | 56.0 | 1.37.6 | 36.7 | ------15-12 | 8 | 27.4 | リーチザクラウン / ショウナンアネーロ | 栗)宮本博 | 428 | -2 | 9 | 5 | |
02 | タイセイスターリー(牡3 | 1 | 武豊 | 56.0 | 1.37.8 | 37.3 | ------10--8 | 4 | 9.9 | マンハッタンカフェ / スターアイル | 栗)矢作芳人 | 524 | -6 | 14 | 8 |
03 | ペルシアンナイト(牡3 | ハナ | M.デム | 56.0 | 1.37.8 | 37.5 | -------7--7 | 1 | 2.4 | ハービンジャー / オリエントチャーム | 栗)池江泰寿 | 478 | +2 | 5 | 3 |
04 | トラスト(地)(牡3 | 1 | 柴田大知 | 57.0 | 1.38.0 | 38.0 | -------3--4 | 3 | 6.9 | スクリーンヒーロー / グローリサンディ | 栗)中村均 | 468 | +2 | 8 | 5 |
05 | マイスタイル(牡3 | クビ | 福永祐一 | 56.0 | 1.38.0 | 37.8 | -------5--5 | 5 | 11.8 | ハーツクライ / ファーストナイナー | 栗)昆貢 | 458 | 0 | 10 | 6 |
06 | アルアイン(池田)(牡3 | 21/2 | シュミノ | 56.0 | 1.38.4 | 38.2 | -------5--5 | 2 | 3.6 | ディープインパクト / ドバイマジェスティ | 栗)池江泰寿 | 514 | -4 | 7 |
4 |
ここまで2戦2勝のアルアインでしたが、直線入り口で大きな不利を受けた事もあり伸びを欠き6着まで
1着キョウヘイの父は新種牡馬リーチザクラウン、わずか11頭の産駒から重賞勝馬を生み出しました
京成杯(2017/01/15)
01 | コマノインパルス(牡3 | 田辺裕信 | 56.0 | 2.02.5 | 35.6 | 12-12-10--7 | 1 | 3.8 | バゴ / コマノアクラ | 美)菊川正達 | 462 | -2 | 8 | 5 | |
02 | ガンサリュート(牡3 | クビ | 北村友一 | 56.0 | 2.02.5 | 35.5 | 10-10-11-11 | 7 | 14.4 | ダノンシャンティ / ベネディーレ | 栗)安田隆行 | 506 | +6 | 11 | 6 |
03 | マイネルスフェーン(牡3 | 1/2 | 柴田大知 | 56.0 | 2.02.6 | 35.6 | 10-10-11-11 | 3 | 6.5 | ステイゴールド / マイネジャーダ | 美)手塚貴久 | 442 | +4 | 2 | 2 |
04 | ジュニエーブル(牡3 | 3/4 | 吉田豊 | 56.0 | 2.02.7 | 35.6 | 12-12-13-11 | 15 | 254.3 | スズカフェニックス / ピーチフィズ | 美)竹内正洋 | 446 | -2 | 5 | 3 |
05 | アサギリジョー(牡3 | 3/4 | 石川裕紀 | 56.0 | 2.02.8 | 36.2 | -6--9--6--6 | 8 | 18.8 | ジャングルポケット / メイクヒストリー | 美)相沢郁 | 486 | 0 | 12 | 7 |
10 | ポポカテペトル(下村 | 11/4 | 戸崎圭太 | 56.0 | 2.03.3 | 36.8 | -4--4--4--3 | 4 | 7.8 | ディープインパクト / ミスパスカリ | 栗)友道康夫 | 476 | -2 | 4 | 3 |
人気の一角ポポカテペトルは全く延びず
地味な馬で特に感想もあまりないです
若駒ステークス(2017/01/21)
01 | アダムバローズ(牡3 | 池添謙一 | 56.0 | 2.01.7 | 35.6 | -1--1--1--1 | 5 | 10.1 | ハーツクライ / チャチャリーノ | 栗)角田晃一 | 504 | -8 | 1 | 1 | |
02 | ダノンディスタンス(山田) | ハナ | 和田竜二 | 56.0 | 2.01.7 | 35.5 | -2--2--2--2 | 3 | 4.4 | ルーラーシップ / アゲヒバリ | 栗)佐々木晶 | 512 | -4 | 5 | 5 |
03 | シャイニーゲール(牡3 | 5 | 福永祐一 | 56.0 | 2.02.5 | 35.5 | -5--5--5--5 | 2 | 3.5 | キングカメハメハ / クリスタルコースト | 栗)石坂正 | 470 | +4 | 2 | 2 |
04 | インウィスパーズ(牡3 | ハナ | 松若風馬 | 56.0 | 2.02.5 | 36.1 | -3--3--3--3 | 1 | 2.1 | ディープインパクト / サムワントゥラブ | 栗)音無秀孝 | 444 | 0 | 4 | 4 |
05 | アドマイヤウイナー(牡3 | 1/2 | M.デム | 56.0 | 2.02.6 | 35.9 | -3--4--4--4 | 4 | 5.7 | ワークフォース / ソングバード | 栗)須貝尚介 | 500 | -4 | 3 | 3 |
本来ならヴァナヘイムが出ていたレース、直前回避により無念の春全休となりました
このレースは結果としてたったの5頭立てとなりましたが、ヴァナヘイム参戦により回避した馬も多かったと思われます
小頭数らしいスローな流れから前の2頭でそのまま決着、ダノンディスタンスはハナ差に泣きます
きさらぎ賞(2017/02/05)
01 | アメリカズカップ(牡3 | 松若風馬 | 56.0 | 1.50.1 | 35.9 | -------3--3 | 6 | 17.2 | マンハッタンカフェ / ベガスナイト | 栗)音無秀孝 | 450 | -12 | 7 | 7 | |
02 | サトノアーサー(山田) | 13/4 | 川田将雅 | 56.0 | 1.50.4 | 36.0 | -------5--6 | 1 | 1.4 | ディープインパクト / キングスローズ | 栗)池江泰寿 | 474 | +6 | 1 | 1 |
03 | ダンビュライト(牡3 | アタマ | ルメール | 56.0 | 1.50.4 | 36.1 | -------5--4 | 2 | 5.6 | ルーラーシップ / タンザナイト | 栗)音無秀孝 | 472 | 0 | 4 | 4 |
04 | プラチナヴォイス(牡3 | 11/4 | 和田竜二 | 56.0 | 1.50.6 | 36.6 | -------2--1 | 3 | 8.6 | エンパイアメーカー / プレザントブリーズ | 栗)鮫島一歩 | 510 | +2 | 5 | 5 |
05 | エスピリトゥオーゾ(牡3 | 13/4 | 四位洋文 | 56.0 | 1.50.9 | 36.2 | -------7--7 | 7 | 51.3 | ダイワメジャー / ポポラス | 栗)木原一良 | 454 | -4 | 6 | 6 |
ここまで2戦2勝の良血サトノアーサーが断然人気でしたが2着に敗れるも、賞金加算をし今後の出走に繋げます
すみれステークス(2017/02/26)
01 | クリンチャー(牡3 | 藤岡佑介 | 56.0 | 2.14.1 | 35.8 | -3--2--2--2 | 5 | 12.0 | ディープスカイ / ザフェイツ | 栗)宮本博 | 476 | -2 | 1 | 1 | |
02 | タガノアシュラ(牡3 | 4 | 国分恭介 | 56.0 | 2.14.8 | 36.7 | -1--1--1--1 | 4 | 9.3 | マンハッタンカフェ / レイサッシュ | 栗)五十嵐忠 | 502 | -10 | 2 | 2 |
03 | キセキ(牡3 | 11/4 | 川田将雅 | 56.0 | 2.15.0 | 36.3 | -5--5--5--5 | 1 | 1.9 | ルーラーシップ / ブリッツフィナーレ | 栗)角居勝彦 | 486 | -10 | 5 | 5 |
04 | レイトブルーマー(牝3 | 21/2 | 松若風馬 | 54.0 | 2.15.4 | 36.8 | -6--5--5--3 | 3 | 7.9 | ジャングルポケット / ブルーミングスノー | 美)武井亮 | 454 | -4 | 4 | 4 |
05 | ダノンディスタンス(山田) | 21/2 | 和田竜二 | 56.0 | 2.15.8 | 37.3 | -4--4--4--3 | 2 | 3.1 | ルーラーシップ / アゲヒバリ | 栗)佐々木晶 | 512 | 0 | 6 | 6 |
ダノンディスタンス、オープン入りをかけて再挑戦するも追ってのびず5着
皐月は一旦諦め次の目標へと向かいます
報知杯弥生賞(2017/03/05)
01 | カデナ(牡3 | 福永祐一 | 56.0 | 2.03.2 | 34.6 | -8--8--7--5 | 1 | 3.3 | ディープインパクト / フレンチリヴィエラ | 栗)中竹和也 | 460 | 0 | 11 | 8 | |
02 | マイスタイル(牡3 | 1/2 | 横山典弘 | 56.0 | 2.03.3 | 35.1 | -1--1--1--1 | 8 | 26.4 | ハーツクライ / ファーストナイナー | 栗)昆貢 | 450 | -4 | 10 | 7 |
03 | ダンビュライト(牡3 | 11/4 | ルメール | 56.0 | 2.03.5 | 35.0 | -5--5--5--5 | 5 | 9.1 | ルーラーシップ / タンザナイト | 栗)音無秀孝 | 470 | -2 | 4 | 4 |
04 | ベストアプローチ(外)(牡3 | ハナ | 戸崎圭太 | 56.0 | 2.03.5 | 34.8 | -6--6--9--9 | 7 | 18.6 | New Approach / Sant Elena | 栗)藤原英昭 | 476 | +2 | 1 | 1 |
05 | サトノマックス(牡3 | クビ | シュタル | 56.0 | 2.03.5 | 34.6 | 10-10-11--9 | 6 | 9.8 | ディープインパクト / ラシャルマンテ | 美)堀宣行 | 486 | +2 | 5 | 5 |
08 | グローブシアター(池田) | ハナ | 川田将雅 | 56.0 | 2.03.6 | 35.0 | -6--6--7--5 | 4 | 7.8 | キングカメハメハ / シーザリオ | 栗)角居勝彦 | 428 | -4 | 3 | 3 |
ホープフル3着から挑んだ良血馬グローブシアターですが痛恨の8着
母や兄達が挑み、制したクラシックへの道は険しいものとなっていしまいます
毎日杯(2017/03/25)
01 | アルアイン(池田)(牡3 | 松山弘平 | 56.0 | 1.46.5 | 34.3 | -------2--2 | 2 | 7.7 | ディープインパクト / ドバイマジェスティ | 栗)池江泰寿 | 520 | +6 | 3 | 3 | |
02 | サトノアーサー(山田) | 1/2 | 川田将雅 | 56.0 | 1.46.6 | 33.3 | -------8--7 | 1 | 1.2 | ディープインパクト / キングスローズ | 栗)池江泰寿 | 472 | -2 | 1 | 1 |
03 | キセキ(牡3 | 1/2 | シュタル | 56.0 | 1.46.7 | 33.4 | -------7--7 | 7 | 32.8 | ルーラーシップ / ブリッツフィナーレ | 栗)角居勝彦 | 482 | -4 | 6 | 6 |
04 | プラチナムバレット(牡3 | 2 | 池添謙一 | 56.0 | 1.47.0 | 34.2 | -------4--4 | 5 | 14.2 | マンハッタンカフェ / スノースタイル | 栗)河内洋 | 480 | -2 | 7 | 7 |
05 | トラスト(地)(牡3 | 13/4 | 丹内祐次 | 57.0 | 1.47.3 | 34.3 | -------5--5 | 6 | 16.9 | スクリーンヒーロー / グローリサンディ |
POG指名馬がここで対決
サトノアーサーは単勝1.2倍とちょっと信じられないような1本かぶりの人気をするも、番手から早め抜け出すソツのない競馬のアルアインを半馬身捕らえきれず2着
敗れはしたものの、展開が向かなかっただけと好意的な捕らえられ方が多数をしめました
皐月賞(2017/04/16)
01 | アルアイン(池田) | 松山弘平 | 57.0 | 1.57.8 | 34.2 | -3--4--5--5 | 9 | 22.4 | ディープインパクト / ドバイマジェスティ | 栗)池江泰寿 | 518 | -2 | 11 | 6 | |
02 | ペルシアンナイト(牡3 | クビ | M.デム | 57.0 | 1.57.8 | 34.1 | 15-15--5--5 | 4 | 8.1 | ハービンジャー / オリエントチャーム | 栗)池江泰寿 | 480 | -2 | 7 | 4 |
03 | ダンビュライト(牡3 | 3/4 | 武豊 | 57.0 | 1.57.9 | 34.3 | -6--6--5--3 | 12 | 56.1 | ルーラーシップ / タンザナイト | 栗)音無秀孝 | 466 | -4 | 10 | 5 |
04 | クリンチャー(牡3 | 11/4 | 藤岡佑介 | 57.0 | 1.58.1 | 34.8 | -3--3--2--1 | 13 | 76.7 | ディープスカイ / ザフェイツ | 栗)宮本博 | 476 | 0 | 16 | 8 |
05 | レイデオロ(下村) | クビ | ルメール | 57.0 | 1.58.2 | 34.0 | 16-16-16-14 | 5 | 10.4 | キングカメハメハ / ラドラーダ | 美)藤沢和雄 | 484 | +8 | 5 | 3 |
06 | スワーヴリチャード(牡3 | クビ | 四位洋文 | 57.0 | 1.58.2 | 34.3 | -6--9-11-10 | 2 | 7.0 | ハーツクライ / ピラミマ | 栗)庄野靖志 | 504 | +4 | 2 |
1 |
「レベルの低い」この世代の牡馬最初のクラシック、1番人気を奪ったのは牝馬のファンディーナでした
前走フラワーCを5馬身差の圧勝で制し、無敗で牡馬戦線に乗り込みます
そのファンディーナは平均ペースのレースを前目3番手あたりからレースを進めますが、直線手前でマクってくるペルシアンナイト以下に飲み込まれ7着、勝ったのはほぼ同じような位置からレースを進めたアルアインでした
本馬は仕掛け所の4各で何かに躓いて一度下がりかけたところ盛り返しての勝利で力がないと勝てない勝ち方でした、前走も明らかな不利を受けての敗退であり、9番人気はあまりにも舐められたといったところ、馬券を取れた人には簡単だったレースでしょう
ホープフル勝ち馬レイデオロは年明け初戦がこのレース、管理調教師の藤沢師らしいレース選びですが、後方一気で掲示板確保までは持ってきます
明らかに狙いはここに定めておらず、不気味な雰囲気は漂います
年明け~皐月賞終了までの賞金獲得グラフ
アルアインの活躍により一気に池田厩舎が急上昇し、山田、下村厩舎と3強体制を築きます
記事中も全く話題に上がっていませんが、3弱も見事な接線で熱い戦いを繰り広げます
佐竹厩舎のエースは全て1番人気で2.1.2.3.3.8.4着のレジェンドセラー
上田厩舎は1.2.4.3.4と掲示板をはずしたことのないサトノシャークが稼ぎ頭です
翻って和泉厩舎は上から
ヴァナヘイム(故障)
ミラアイトーン(故障)
レッドオルガ(故障)
コリエドール(体調不良)
エリンソード(喉鳴り)
と、ここまでに賞金を稼いでいる馬が全馬に馬体異常発生
そりゃ最下位だわ、という状況になっています
長くなったのでオークス~ダービー編はまた今度